毕业论文课题相关文献综述
文献综述
1.『「子育て」という政治少子化なのになぜ待機児童が生まれるのか?』.(猪熊弘子 角川マガジンズ 2014)
この本は待機児童問題の真実とさらに早い「保活」の現実を討論したものである。筆者は2013年に話題となった神奈川県横浜市の待機児童ゼロ達成のことをきっかけに待機児童の歴史と待機児童の発生原因を引き出した。そして、保育事故、保育士不足と保育所という命綱の点を分析して、保育所の補助金や児童館、学童保育など保育新制度を指摘した。
2.『これならできる待機児童解消―「新システム」じゃムリ!(かもがわブックレット)』(中山 徹 かもがわ出版 2011)
この本は現行保育制度の活用と拡充で「待機児童は解消できる」という具体的な計画を提案し、市場化をはかる新システムへの変換を批判した。保育所に入りたくても入れない子ども、待機児童問題が社会的な問題になっている。「保育所解体」につながる問題点を明らかにし、「子どもの権利」「児童福祉」としての保育制度を発展させるべく運動課題を提案した。政府が進めようとしている待機児童解消策を検討した。大阪市堺市が進めている待機児童解消策を対象に、その有効性と問題点を調べ、待機児童解消のためにとるべき方法を考えるという。
3.「少子化社会日本」 (山田昌弘 岩波書店 2007)
この本は少子化の現状、総人口減少、出生率低下、未婚率急増、夫婦出生率の低下など書いたものである。2005年、日本の総人口が統して以来の減少を記録した。更に、未婚率が急増し、30代前半の男性はほぼ2人に1人、女性は3人に1人が未婚状態にある。結婚する人の減少という形で少子化が進むだけでなく、最近では夫婦一組あたりに生まれる子ども数の低下も始まっている。そして、筆者は、あえて日本の少子化の要因に関する決定的だと考える仮説を提示している。近年言われている「格差社会」こそが、少子化を生んだという仮説である。より正確には、(1)「若年男性の収入の不安定化」と、(2)「パラサイトシングル現象」の合わせ技で、少子化が深刻化した、と結論づけている。最後、筆者は少子化対策を提案した。少子化対策には「出生率を上げる」政策と「少子化を前提とし、それに対応した社会を作る」政策があるが、その両方が求められているという。
4.『日本の保育はどうなる幼保一体化と「こども園」への展望』(普光院亜紀 岩波書店2012年)
この本では、「子ども子育て新システム」および「こども園構想」について、ワーキングチームでの議論を振り返りながら、制度の概要と論点について書き表したいと思った。長らく議論されてきた「幼保一体化」問題である。その制度化をめざす「子ども子育て支援法案」が国会に提出され、様々な疑問が出された。新設が予定される「こども園」で本当に待機児童は解消するのか、保育の質は保たれるのか、保育料はどうなるのか―法案検討ワーキングチームの一員として、保育園が大切にしてきた理念を盛り込むことに努めてきた著者が、法案の内容と今後の課題をわかりやすく説明した。
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