日本近代文学における「姨捨」主題研究－堀辰雄の『姨捨』と井上靖の『姨捨』を中心に；日本近代文学中的“弃老”主题研究

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テーマ：日本近代文学における「姨捨」主題研究 ――堀辰雄の「姨捨」と井上靖の「姨捨」を中心に堀辰雄は明治37年12月28日東京生まれ、日本の代表的な小説家として、近代的知性や感覚で愛や死や生をめぐる問題を作品化し，昭和文学に新風をもたらしたと言われる。

高校時代から芥川竜之介の知遇を得，また新しいフランス文学を意欲的に吸収した。

彼の作品には、みんなによく知られる『風立ちぬ』や『新しい村』などのほか、『姨捨』というものがあることに気づいた。

初出は「文芸春秋」昭和十五年の7月号。

さらなる調査を推し進めば、彼は第二次世界大戦末期に信州信濃追分に疎開、その地で病と闘いたことを知ってきた。

そして、そこはちょうど姨捨伝説の里だという。

単に『姨捨』という作品の題名から見れば、井上靖の『姨捨』を思いさせるわけだ。

しかも、ほぼ同時期に、井上靖の『姨捨』は昭和三十年一月号の『文芸春秋』に掲載された。

その両作品を対照研究することによって、日本近代文学から大和民族の文化原型に至るまで、「姨捨」という主題の象徴性や現実性をより深く理解する手がかりになるのではないかという考えをきっかけにし、今回の研究テーマを選定した。

本研究をする前に、堀辰雄の『姨捨』や井上靖の『姨捨』に関して、先行研究を行う必要がある。

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