類義語の意味分析
——「絶対に」「必ず」「きっと」を巡って
日語 洪丹丹 指導教師:刘琛琛
要旨:本論文では日本語類義語の「絶対に」、「必ず」と「きっと」を巡って、その意味を分析する研究である。外国語を母語とする外国人日本語学習者は類義語の「絶対に」、「必ず」と「きっと」を使う場合に、異文化の差異と母語の干渉などの原因で、使い分けによく迷っていると考えている。類義語辞典では三詞についての解釈が簡潔で、具体的な分析はほとんどないようである。文法書の説明も三詞のアスペクトについての差異しか触れていない。そのため、本論文では副詞の「絶対に」、「必ず」と「きっと」の使い分けを探究してみたいと思う。
キーワード:類義語;絶対に;必ず; きっと;使い分け方
グローバル化が進みにつれて、現在の日本は著しい発展を遂げ、国際地位も上がり、世界に注目されている。日本は先端技術、伝統文化芸能や自然名所などがあるために外国との幅広い国際交流が盛んに行われ、さまざまな国の人との関わりが増えていく。それで、日本をより身近にするために日本語を学ぶ外国人はますます増えている。しかし、外国と日本の言語構造、文化、社会心理など各分野ではずいぶん異なっている。外国人日本語学習者にとって、類義語は意味が近いため、従来、その使い分けが難問であると思われる。今度研究したい日本語類義語の「絶対に」、「必ず」と「きっと」もその中の一つである。
日本語において三つの副詞には共通点もあり相違点もあるが、中国語に訳されれば、どれも“一定”の意味を持つ表現であり、一見、違うところがないように思われる。しかしながら、日本語においても中国語においても同じく断定的な意味を表すこれらの表現に同じところもあれば違うところもある。外国語を母語とする外国人日本語学習者は類義語の「絶対に」、「必ず」と「きっと」を使う場合に、異文化の差異と母語の干渉などの原因で、使い分けによく迷っていると考えられる。
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