東日本大震災における災害情報提供について–NHKの災害報道を中心に文献综述

 2022-07-29 23:36:21

東日本大震災における災害情報提供について

――NHKの災害報道特徴を中心に

要旨:周知のように、日本は地震災害多発国である。2011年の未曾有のマグニチュード9.0を記録した東日本大震災が甚大な被害をもたらした。大震災発生後、日本の公共放送事業NHKはいかなる報道をしているのか、注目されている。また、これらの経験から何を学ぶことができるのか。本稿では、東日本大震災におけるNHKの報道を中心に、災害情報提供に関する特徴のほか、その形成原因及び経験について考察してみたいと思う。

キーワード:東日本大震災 NHK 災害情報

日本と中国は一衣帯水の隣国である。両国ども地震多発国である。災害発生後、メディアは何を伝えたのか。日本メディアの災害報道は一貫として専門レベルに達し、高い評価を得たと考えられる。特に災害時の指定公共機関NHKの災害報道は最も注目されていると考えている。それで、NHKの災害報道はいかなる特徴を持つのであろうか。これを研究課題として追究し、中国の災害報道への示唆を明らかにしたいと思っている。

国土交通調査室の円村光章は災害情報の種類を対象として、東日本大震災におけるメディアの特徴的変化、すなわち、テレビのインターネットでの同時配信等同じ情報を様々なメディアで発信するメディアミックス化が促進されたこと、個別情報である安否情報が放送系からインターネット通信系に切り替わる方向性を見せているなど災難情報の特性をメディアの特性のマッチングが効果を挙げたこと、行政機関、放送局、新聞社、携帯電話事業者の安否情報がグーグルのパーソンファインダーに集積される等、官民協働の体制が臨時で構築されたことを示した。

中国側では、王彩平は「且看NHK是怎样报道地震灾难的——兼析日本大地震中的媒体作为」(2011年)の中で、NHKの災害情報提供の速さ、人道的配慮と世論監督などを論じた。

なぜNHKはこのような災害報道の特徴を形成したのであろうか。これは面白い現象の上に、また研究に値するテーマではないかと筆者は考えながら、多くの先行研究を調べてみた。

山口智史と三木雄介は「震災報道と安全安心を守る放送設備の機能強化」(2012)の中で、放送設備に目を向けて、機能強化について論じた。これはある意味でNHKの放送設備の先進さを示したのではないだろうかと考えられる。中国側では、これと似たような研究もある。上海放送局の沈炜と蔡一鸣は「解析日本广播电视灾难紧急警报系统」(2011)の中で、技術面に日本の緊急地震速報システム(EEW)と緊急警報放送システム(EWBS)について説明した。これも日本の放送設備の先進さを裏打ちするのではないだろうかと筆者は考えている。

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